重積分によって導出する場合
まず、$Y$が大きい場合を考える。求める期待値は$Y$の期待値となることから、以下で表せる。なお、0から1の間の区間1の一様分布であるため、確率密度関数は定数1をとなることに注意されたい。
外側の積分範囲は小さい方$X$のとりうる範囲を表し、内側の積分範囲はその$X$に対して、大きい$Y$をとる範囲を表している。
$$
\begin{eqnarray}
& &\int_0^1\int_x^1 y dydx\\
&=&\int_0^1\frac{(1-x^2)}{ 2 }dx\\
&=&\left[ \frac{3x - x^3 }{ 6 } \right]_0^1\\
&=&\frac{ 1 }{ 3 }
\end{eqnarray}
$$
$X$と$Y$は対称であるため、$X$が大きい場合も同様に$\frac{ 1 }{ 3 }$となる。
すなわち、求める期待値は、$\frac{ 2 }{ 3 }$である。
なお、当然、離散確率変数の極限から導出した場合と同じ値をとる。
次回は一般化して、任意の連続一様分布の場合を考える。
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