連続一様分布の定義
連続一様分布の確率密度関数は以下の通りである。
\begin{eqnarray} f ( x ) = \begin{cases} \frac{ 1 }{ b - a } & ( a \leq x \leq b ) \\ 0 & ( x \lt a \ or \ b \gt x ) \end{cases} \end{eqnarray}
今回対象の標準一様分布は以下で定義される。
\begin{eqnarray} f ( x ) = \begin{cases} 1 & (0 \leq x \leq 1 ) \\ 0 & ( x \lt 0 \ or \ 1 \gt x ) \end{cases} \end{eqnarray}
いくつかの方法で期待値を求めてみる。
離散一様分布の極限から導出する場合
[0,1]の区間をn等分し、0, \frac{ 1 }{ n },...,\frac{ k }{ n },...,\frac{ n }{ n } のn+1つの離散値を、それぞれ\frac{ 1 }{ n+1 }の確率でとる離散一様分布を考える。
この離散一様分布から、2つの確率変数X,Yをとる場合に、その大きい方の期待値は、以下の式で求められる。
\small{2\sum_{k=0}^{n} \frac{ k }{ n }\cdot\frac{ 1 }{ 1+n }\cdot\frac{ 1+k }{ 1+n }-\sum_{k=0}^{n} \frac{ k }{ n }\cdot\frac{ 1 }{ 1+n }\cdot\frac{ 1 }{ 1+n }}
簡単に解説すると、Xが大きい方となり、その値が\frac{ k }{ n }をとる確率は、\frac{ 1 }{ 1+n }\cdot\frac{ 1+k }{ 1+n }である。この時、Yは、\frac{ k }{ n }以下の値をとる必要があることに注意されたい。次に、Yが大きい方となる場合も考慮し、X=Yとなる重複する確率を除くと、求める期待値は、上記式で表現できる。
次に期待値の式を簡単にすると、以下の式(5)が得られる。
\begin{eqnarray} & &\small{2\sum_{k=0}^{n} \frac{ k }{ n }\cdot\frac{ 1 }{ 1+n }\cdot\frac{ 1+k }{ 1+n }-\sum_{k=0}^{n} \frac{ k }{ n }\cdot\frac{ 1 }{ 1+n }\cdot\frac{ 1 }{ 1+n }}\\ &=&\sum_{k=0}^{n} \frac{ 2k^2+k }{n(1+n)^2 }\\ &=&\sum_{k=1}^{n} \frac{ 2k^2+k }{n(1+n)^2 }\\ &=&\small{\frac{1}{n(1+n)^2}\cdot( 2\frac{n(n+1)(2n+1)}{6}+\frac{n(n+1)}{2})}\\ &=&\frac{4n+5}{6n+6} \end{eqnarray}
この[0,1]の区間を分割する変数であるnを無限大の極限をとると、連続一様分布に従う独立した2つの確率変数の大きい方の期待値と等しいが得られる。
\begin{eqnarray} & & \lim_{ n \to \infty }\frac{4n+5}{6n+6} &=& \lim_{ n \to \infty }\frac{4+\frac{5}{n}}{6+\frac{6}{n}} &=&\frac{2}{3} \end{eqnarray}
次回は重積分を用いて、直接連続一様分布に従う独立した2つの確率変数の大きい方の期待値を考える。
0 件のコメント:
コメントを投稿