; oi: 結婚式に列席して思うこと〜祝福される結婚式にするために〜

2016年5月15日日曜日

結婚式に列席して思うこと〜祝福される結婚式にするために〜

投稿の動機

先日、新婦側の列席者の1人として、結婚式に列席した。幸せそうな2人の様子を間近で見られたことで、とても幸せな気分になれたことはとても良かった反面、些か新郎に不安を覚え、結婚相手として、もっと良い人がいたのでは、という考えが何回か脳裏を過ぎったことは紛れもない事実である。

結婚式というお祝いの席で、なぜ、このようなことを考えてしまったのか?この時、どのような論理思考または直感に基づいて、そのような考えにいたってしまったのか?振り返れば、色々な疑問は残る。

新婦側の列席者が良い結婚式であったと自分が判断するための条件や自らの考え方をクリアにすることは、新郎の選び方や結婚式の設計のための一助になると考え、今回文章としてまとめておこうと思うに至った。

本稿では、新婦側の列席者は、結婚式に参加して得られた情報を基にどのような印象を受け、どう感じるかを整理してみる。

考えるための準備

以下に、ある女性を好む男性の分布を表す模式図を示す。x1軸、x2軸というのは列席者が考える結婚相手となる新郎に求める観点を表す。例えば、経済力、学歴、家族の雰囲気、外見、性格などを考えると理解しやすい。また、各軸について一様に分布すると仮定する。本稿においては2次元で表現しているが、実際は様々な軸に基づいた多次元分布となる。

この分布において、比較的多くの男性から好意を寄せられる女性を模したAさん、そうではないBさん、それぞれの獲得領域を破線の円で表す。Aさんは、各観点について、より良い値をとる様々な男性から好まれることを表す。対して、BさんはAさんに比べ、各軸について、より良くない値をとる一部の男性からのみ好意を抱かれることを意味する。



祝福可否の判断軸

これまでの自分の結婚式参加経験をもとに祝福可否の判断軸を整理した。現時点では、要求水準と前述の獲得領域という2つの観点から判断できると考えている。

要求水準

列席者が考える要求水準に対する新郎の位置付けが祝福可否に大きく影響すると考える。各列席者は、自身の経験から、新郎がどのような特徴(経済力、学歴など)であればより良い結婚生活となるかという考えを持っている。各特徴について、最低限必要なレベルを要求水準と定義する。結婚式において知り得た情報をもとに、頭の中でこの要求水準と照らし合わせ、良い相手かどうかを判断していると考えられる。要求水準を満たしていれば、新郎新婦が幸せになるであろうと推論でき、祝福につながる。

獲得領域

前述のように、各女性を好む男性の分布、その女性の獲得領域に置ける新郎の位置付けも重要である。つまり、「女性が多くの男性から好意を寄せられており、多くの良い選択肢が存在するのか」、「一部の男性からのみ好意を抱かれている、選択肢が少ない状況なのか」という違いである。同一の選択肢の場合でも、後者は数少ない選択肢からより良い選択肢を選んだと判断され祝福につながりやすいが、前者は機会損失と捉えられる可能性が少なくない。列席者は、過去の新婦との付き合いや結婚式に参加して得られる新婦の情報をもとに、新婦の獲得領域を推論し、それに対する新郎の位置付けを考えている。

祝福を判断するマトリクス

以上の2つの観点から整理すると以下のマトリクスになる。
新郎の特徴が各列席者が考える要求水準を全て満たす新郎の特徴が各列席者が考える要求水準を満たさない
新婦の特徴によって獲得可能な新郎の特徴の限界値付近である1:心から祝福3:祝福
・不安を感じるが、結婚できないよりは良い。
新婦の特徴によって獲得可能な新郎の特徴の限界値に満たない2:祝福
・勿体無い気がする。
4:祝福?
・釈然としない
・素直に祝福できない
このマトリクスによって判断される例を示す。Aさんの場合は以下の図となる。
いずれの要求水準も満たし、獲得領域の限界付近の新郎の場合、(1)心から祝福となり、要求水準は満たすが、限界付近ではない場合、(2)となる。
また、同様にBさんの場合は以下の図となる。Aさんとの大きな違いは、要求水準は満たしていないが、獲得領域の限界値である場合、結婚できないよりは良いと判断され、祝福されうる。

その他の重要な軸

祝福可否判断のマトリクスを示したが、ここに記述されていないが重要な要素がある。それは、新郎新婦の相性や仲の良さである。先ほどのマトリクスで(4)祝福?となった場合でも、二人の仲の良さが垣間見れた場合は、結婚の必然性を感じ、納得性が高まる。

祝福されるために

以上をもとに祝福される結婚式を考えた場合、列席者の考える要求水準を結婚相手(新郎)が満たすことや獲得領域の限界値付近であることをわかりやすく列席者に伝えることが重要である。その他の手段として、要求水準を下げたり、獲得領域を小さく見せる手段も考えられるが、ネガティブな方法であるため普通行わない。

最後になるが、これまでの経験をまとめたにすぎない。今後色々な結婚式に参加してまた考えが変わった場合は、ブラッシュアップしていこうと思う。





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